2021.06.1 |
6月は和風月名で「水無月」の月
「みずなしつき」と書くが、元々は「みずのつき」の平仮名だったそうですが訛っ て無という漢字になって「みずなしつき」と呼ばれる様になったそうです。「みずのつき」という事で今月は雨が多い季節。雨にも負けず、やっていきたいものです。
さて、本日は毎月恒例のオールスタッフミーティング。
看護師2名、リハビリ1名、管理部1名の入社がありました。これからよろしくお願いします!!
本日の拠点報告は杉並になります!
「もう一人のあたたかい家族として在宅生活の安心を届ける」「利用者目線のサービスを追求」の事例を紹介します。
2020年末頃より開始したご高齢の男性になります。開始当初より肺がん末期でありましたが、通院にて放射線治療を受けられリハビリに対する意欲も高い方でした。リハビリ週2回、看護週1回の頻度で介入していましたが、次第に状態悪化していきました。看護師にてご家族含め体調やメンタル面のフォローをすることが増えていき、それに伴いリハビリをお休みすることが増えてきましたが、スタッフが訪問すると「やるよ」と変わらず意欲を示して下さいました。2021年4月から状態が急速に悪化し、訪問診療も導入となりました。関係職種とご家族にて集まり、医師からご家族に予後説明。ご家族も冷静に受け入れられ、「なるべく痛みがないようにしてあげたい」「車椅子で散歩に連れて行ってあげたい」とのご希望があり、そのように動くことになりました。
麻薬も開始となり、1週間もたないかもという頃でしたが、看護師にて毎日訪問し疼痛コントロール、リハビリは定期の訪問は中止となっていましたがご家族の希望で1回のみご家族と一緒に車椅子へ移乗し、10分程外を散歩することができました。散歩から戻ると、疲れているかと思いきや、ご本人から「運動したいな」との発言あり少しだけ足の運動を行いました。その頃は固形物の摂取も難しくなっておりだいぶ衰弱されていましたが、ご本人は満足されたのか「ありがとう」と仰って下さいました。
その後も看護師による訪問は続いていましたが、ご自宅での生活が難しくなりホスピス入所が決まりました。行く前日の看護師の最後の訪問時、目を開けることもままならないご本人から「ありがとう」と、ご家族からは「右も左もわからない状態でしたが、皆さんが来てくれてすごく良かったです。ありがとうございました」とのお言葉を頂きました。
ご家族の意思決定やサービス調整に難航した事例でしたが、その言葉一つで、「少しでも安心を届けられたのかな」と、ユニット全体ですごく嬉しい気持ちになりました。ご本人はホスピスにてご逝去されましたが、今後もこういう事例に関わっていく中で理念に基づきご本人やご家族の視点に立ち、私達に何ができるかを常に考えていきたいと思います。
理念に沿って、自分たちにできることをこれからも考えていきたい。聞いていて、一層、そんな気持ちになりました。
今月も頑張っていきたい思います!!