20代30代の看護師の貯金(貯蓄)はいくら?上手に貯金する3つのコツを紹介

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20代30代の看護師の貯金(貯蓄)はいくら?上手に貯金する3つのコツを紹介


あなたは、しっかり計画的に貯金ができていますか?

看護師といえば、比較的収入が高い職種というイメージがあります。しかし、外食やショッピング、旅行などにお金を使ってしまい、なかなか貯金がたまらないという方もいるのではないでしょうか。また、他の人の貯金額まで知る機会も少ないでしょう。

この記事では、看護師の年代別貯金額や、看護師が貯金をする理由、毎月しっかり貯金をするためのコツなどを紹介します。今後、しっかり貯金をしてくための参考にしてください。

採用情報

1 看護師の貯金を年代別に紹介

冒頭部分でも、「看護師は比較的収入が高い職種である」ということを紹介しました。2019年の「賃金構造基本統計調査」によると、看護師全体の平均総年収は483万円となっています(平均年齢39.5歳・平均勤続年数8.2年)。また、看護師の多くを占める女性で考えると、女性看護師の平均年収は481万円、全職種(女性)の平均年収は388万円と、女性労働者の中では高収入を得られる職業だといえるでしょう。

看護師(女性)

全職種(女性)

差額

481万円

388万円

+93万円

特に、20代・30代は同年代と比較すると、夜勤をしている分、収入が高い傾向にあります。

では、初めに20代、30代の看護師に関して、年代別に貯金額を見ていきましょう。

1-1 20代看護師の貯金額:100万円~200万円が最も多い

20代の看護師の場合、100万円~200万円程度貯金している方が多いというアンケート結果があります。(参照:スーパーナース 貯金いくらありますか?看護師の貯蓄事情とは

もちろん、就職したての20代前半と、ある程度継続して勤務している20代後半では、貯金額は異なるでしょう。しかし、多くの方が、1か月あたり3~5万円ほどは貯金にまわしているようです。

年代別の平均年収からすると、多くの方が、給料のうちの10~15%程度を貯金に充てているという計算です。

看護師給料

(参照:看護師の総年収は483万円!手取り、賞与、残業代の全てを徹底解説【わかりやすいグラフ付き】

20代の方は、就職によって自由に使うことのできるお金が増え、ついショッピングや交際費などにお金を使ってしまいがちです。ですが、ある程度貯金をしたいと考えている方は、まずは貯金をしている多くの方にならって、給料の10%前後、貯金に回してみてはいかがでしょうか。1ヶ月あたり3万円の貯金だったとしても、1年間に36万円ためることができます。

1-2 30代看護師の貯金額:1,000万円以上が最も多い

30代看護師の貯金額は20代から大幅にアップし、1,000万円以上貯金しているという方が全体の1.5割弱にもなるということがわかりました。(参照:スーパーナース 貯金いくらありますか?看護師の貯蓄事情とは

1,000万円には届かなかったとしても、毎月5万円貯金をしていれば、勤続15年の段階で貯金額は900万円ほどです。

一方で、貯金額が20代のころとほぼ同じという方や、反対に貯金額が20代の平均を下回っているという方もいます。

30代になると、結婚や出産、育児など、大きなライフイベントが発生する方が多くなります。例えば、しっかり貯金をしていたとしても、結婚式を挙げる際に大きな出費を伴うため、一気に貯金が減ってしまうということも少なくありません。また、出産や育児により、働き方や勤務先を「育児がしやすい環境」に変更することも多いでしょう。そのため、収入が20代の時よりも下がってしまい、貯金が難しいという状況になってしまうこともあります。

「同年代と比較して貯金が少ない」と不安になる方もいるかもしれませんが、その時のライフスタイルによって貯金額が異なるということを考えておきましょう。


2 看護師の貯金をする理由

20代・30代の看護師の平均的な貯金額について紹介しました。しかし、何か目的がなければ、継続して貯金をすることは難しいという方もいるのではないでしょうか。

看護師が貯金をしている理由について紹介します。あなたに当てはまるものはありますか?「貯金をする理由がないから、なかなか貯金ができない」という方も、今後もためにもぜひ参考にしてください。

2-1 目標達成に必要な貯金

目標を持っていると、貯金のモチベーションが上がり、実際に貯金額が増えていく傾向にあるようです。

例えば、「将来、○○で結婚式を挙げたい」や、「長期休暇を取得して、ヨーロッパ一周旅行をしたい」「マンションを購入したい」など、明確な目標を持っている方の場合、貯金へのモチベーションが上がりやすいのではないでしょうか。

特に、「5年後にヨーロッパ一周旅行をしたい」など、目標を実行する時期まで考えている方の場合、毎月どのくらいためる必要があるか逆算し、しっかり貯金できるでしょう。

中には、スキルアップのために認定看護師や専門看護師などの資格を取得することを考えている方もいるかもしれません。これらの資格を取得する際、勤務先から金銭面の補助を受けることができる場合もあります。しかし、仕事をしているときよりは収入が下がってしまうため、ある程度貯金がなければ生活や勉強にも不安を感じることとなってしまいます。キャリアアップを考えている方も、ある程度の貯金はしておいた方が安心できるでしょう。

2-2 体調不良や急な転職に備えての貯金

将来何が起こるかは誰にもわかりません。それは希望でもあり不安でもありますが、不安を少しでも減らすために将来の不安に備えて貯金をします。

将来の不安を考えるようにすると、貯金が少ないことの不安が高まり、貯金できるようになります。

看護師として働いていると、自分のやりたい看護ができる場所へ転職を検討することもありますし、家事や育児との両立のために転職や退職を検討することもあるでしょう。また、体調不良や家族の介護などのために、いったん看護の現場から離れるということもあるかもしれません。

すぐに転職先や再就職先が見つかれば、特に問題はありません。しかし、なかなか希望する条件通りの職場が見つからないかもしれませんし、思うように再就職ができないという状況も考えられます。運よく転職先や再就職先が見つかったとしても、今まで通りの収入を得ることができるとは限りませんし、初回の給料日まで日が空いてしまう可能性もあるでしょう。

このような状況となった場合でも、ある程度貯金があれば大きな不安を感じることはありません。ゆったりとした気持ちで、転職や再就職に向けて動くことが可能です。

転職は自分で時期を決めることができますが、体調不良や介護などに関しては、いつ、そのような状況になるかはわかりません。急な場合もあるということも考えて、ある程度貯金をしておくと安心できるでしょう。

2-3 老後のための貯金

看護師を引退した後の生活のために貯金をします。

看護師として活躍している間は、金銭的に困ることはないかもしれません。看護師を定年退職した場合、「退職金や年金があるから生活はできるだろう」と考えている方もいるでしょう。しかし、病院の経営状況によっては退職金が思っていたより少なくなる可能性がありますし、退職金がなくなってしまうということも考えられます。

また、年金の支給開始年齢が今よりも上がる可能性もありますし、年金額が大幅に減ってしまうことも考えられるでしょう。このような状況になってしまった場合、ある程度の貯金がなければ、生活していくことすら困難となってしまいます。

そのため、「今のところは特に使いみちは決まっていないが、将来のために貯金をしている」という方もいます。

老後も「今と同じ、安定した生活を送り続けることができる」とは考えず、「今後、金銭的に困る可能性があるかもしれない」ということを考えて、ある程度貯金をしておくと良いでしょう。

2-4 忙しく働くことで自然とたまる貯金

忙しく働くことで自然と貯金がたまる方もいます。筆者はお勧めしないですが、お金を使う機会が少ないため、結果として貯金がたまるということです。

規模が大きな病院でフルタイム勤務をしている場合、日勤だけでなく夜勤もこなす必要がありますし、平日だけでなく土日・祝日も働かなければなりません。そのため、なかなか友人と会う時間が作れないという方も多いでしょう。

また、「疲れがたまりすぎて、休みの日は家でひたすら寝ている」という方や、「出かける暇がない」「病棟会や研修、資料作りで休みがつぶれてしまう」という方も多いのではないでしょうか。

仕事や勉強などに追われる忙しい毎日を送っていて、お金を使う機会が少なく、「気が付けば、ある程度お金がたまっていた」というケースです。

 

筆者おすすめの看護師の貯金方法
今回紹介する看護師の貯金をする理由の中で最も筆者がお勧めするのは【2-1 目標達成のための貯金】です。なぜなら、貯金の理由が前向きだからです。目標が定まってない方はぜひ目標を設定し、そこに向けて貯金をすることをお勧めします!

3 毎月貯金するための3つのコツ

では、どのようにすれば継続して貯金をすることができるのでしょうか。ここでは、毎月継続して貯金をしていくためのコツを紹介します。「なかなか貯金ができない」「貯金をしたい気持ちはあるけど、継続して貯金ができない」など、貯金がうまくできていないと感じている方は参考にしてください。

3-1 貯金は収入の2割を目標とする

毎月継続して貯金をするためには、収入の2割程度を目標にするようにしましょう。実際に給与として振り込まれる額が月25万円であれば5万円月30万円であれば6万円ほどのため、生活を切り詰めたりしなくても、十分に貯金に回すことができる金額です。

「なかなか継続して貯金ができない」と感じている方の中には、毎月の目標貯金額を高く設定している方がいます。

確かに、「毎月10万円貯金!」など大きな目標と立てておいた方が、短期間で多くの貯金をすることが可能です。しかし、無理して貯金額を高く設定してしまうと、「今月は少しくらいお金を使っても大丈夫だろう」などの甘えが出てしまい、継続して貯金をすることが難しくなります。

反対に、「無理して貯金しなくても、いつかは貯金できるだろう」と少額しか貯金をしない場合、いつまでたっても貯金を増やすことができません。

もし毎月5万円貯金できれば、年間では60万円も貯金できるという計算です。

また、ボーナスも全額使い切ってしまうのではなく、2割程度を貯金に回してみてはいかがでしょうか。ボーナスの平均は81.6万円です。(参照:看護師の総年収は483万円!手取り、賞与、残業代の全てを徹底解説【わかりやすいグラフ付き】)実際に口座に振り込まれる額は65万円前後でしょう。そのうち2割だと13万円貯金することになりますが、まだ50万円は自由に使えます。

ボーナスも2割貯金に回すと年間70万円以上貯金できる計算になり、14年間続ければ貯金額は1,000万円を超えます。

3-2 年間の貯金金額の目標を設定する

「毎月〇万円ためる!」ではなく、「1年間で70万円ためる!」と、年間での目標貯金額を設定することが貯金を増やすコツです。

毎月継続して、同じ金額を貯金していくことが理想的です。しかし、冠婚葬祭などで急な出費が同じ月に続くこともあり、毎月の目標では生活がくるしく感じるときがあり、そうなると貯金をしなくなってしまいます。

例えば、4月・5月は余裕があって5万円ずつ貯金できたとします。しかし、6月に複数の結婚式に参加して貯金ができなかったとしても、ボーナスや翌月以降に少し多めに貯金に回すことで年間の目標貯金額を達成することが可能です。年間の目標貯金額を70万円と設定しておく場合、3年で210万円、5年で350万円と、確実に貯金を増やせます。

3-3 寮に入っている方は、家賃の差額を貯金に回す

寮の近くの家賃相場インターネットで検索し、その金額と家賃の差額を貯金に回すと決めておくと、貯金が増えていきます。

あなたが勤務している病院には、寮はありませんか?格安で入居できる場合や家具や電化製品が備え付けられている場合もあり、「ある程度お金がたまるまでは寮に入居する予定」という方も多いでしょう。

「寮に入って家賃が浮くから、その分自由に使うことのできるお金が増える」と考えるのではなく、寮周辺の家賃相場と寮の入居費の差額を、貯金に回すことを検討してみてはいかがでしょうか。

例えば、寮の入居費が25,000円で、寮周辺の家賃相場が60,000円だったとします。

60,000円-25,000円=35,000円の差額が発生しています。この差額を貯金に回すだけで、1年間に42万円貯金できます。さらにボーナス月にも少し貯金を行うことで、1年間で50万円以上の貯金になります。

寮に入居している方は、周辺の家賃相場の差額を貯金に回してみてはいかがでしょうか。


4 看護師の貯金と目標についてのまとめ

看護師の年代別貯金額や、看護師が貯金をする理由、毎月しっかり貯金をするためのコツなどを紹介しました。前向きな貯金は、転職などの急な場合やライフスタイルの変化などの備えにもなります。

看護師は同年代の方と比較すると、比較的高い収入を得ることができます。世の中貯金についてどうしようか考えることができない人もたくさんいます。

看護師になった特権と考え(ちょっと言い過ぎですかね。。。)、ぜひ目標を持った貯金を考えてみてください。

 

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