• キャリアアップ
• 2021.05.10

看護師4年目は転職が有利！転職成功のために知るべき注意点や方法

４年目看護師であるあなたは今いくつかの悩みを抱えているのでしょう。

この悩みは正直転職で解決できるとは限りませんが、転職市場では４年目の看護師は有利と言えます。だからこそ、転職をすべき状況であるのか、今の就業先で解決できるものなのかを考える機会にしてもらいたいです。３年以上の経験は即戦力として扱われるため、給与面や就業環境は解決でき、特にリーダー経験者は転職で叶えられることが多くあります。その上でも情報収集をすることで成功率も大きく変わるので、この記事で現状把握と未来を見据えてイメージできるようにして下さい。あなたの看護師人生にプラスになること間違いないでしょう。

1　4年目看護師は転職に有利なタイミング！

4年目の看護師は転職に関して有利なタイミングです。理由は多くの病院や施設、訪問看護ステーションなどにおいて実務経験3年以上というのが1つの採用の目安になるためです。そしてプリセプターに加えてリーダー経験もしているため、後輩指導にも期待を持てるのも理由の一つになります。3年以上働くことでステップアップして一通りの看護師業務を行えるのも重要な要素になります。まとめると以下になります。

1つずつ細かく説明していきましょう。

1-1　理由①：3年以上の経験はどこでも即戦力の判断

看護師の一つのボーダーラインが3年以上のキャリアです。それはその職場のほとんどの仕事を自分一人で確実に行えるという判断の基準が3年になるためです。プリセプター業務をやるとわかると思いますが、自分が行うのと後輩に教えて実践させるは似て非なるものです。しっかり教えることができた経験は実はかなり大きな要素になっています。年齢も若く向上心もあると思われる3年以上の経験の看護師は、迎え入れる新たな職場からすると非常に魅力的な人物になります。そのため3年以上のキャリアは転職という市場では最も有利なタイミングと言えます。

一方即戦力と思われており、期待をされているため、自信がなかったり、安易に転職となるのでしたら考え直してください。転職に有利ではありますが、最もベストなタイミングは5年目6か月になりますので、経験を積んでからや理由が不明確であれば「看護師5年目は転職すべき？転職すべき理由は90％以上同じであった　」の記事を読んで自問自答してみて下さい。

1-2　理由②：リーダー経験は貴重な財産

総合病院でのリーダー経験は非常に貴重な財産で替えが利かないものになります。人に教えるという経験と指示を出すというのは他では得難いキャリアです。特に年輩の看護師にリーダーとして指導は将来のためにも必要なものになります。施設や訪問看護ステーションでは他職種との関りも多く期待される経験になります。リーダー経験の有無は転職市場においては最も有利なものと言っても過言ではありません。そのためもしリーダー経験を行えずそのチャンスがあるのでしたら、経験してから転職をオススメします。転職先でできない可能性が高く、経験しないままキャリアを積むには損失が大きくなるためです。転職には有利な4年目ではありますが、キャリア形成においてはリーダー経験は重要なものになることを頭の片隅に入れて下さい。

1-3　理由③：様々な業務を俯瞰して判断が可能

3年以上になると看護師の業務以外にも委員会活動や院外の研修参加、病院によっては看護研究などを課されることも少なくありません。実はそれらの活動を行うことで、様々な業務を俯瞰的にみて、業務に活かすことができています。判断能力や患者様とご家族の対応も卒なく実施できる頃になるので、転職先からは重宝して見られます。

ただこれらの委員会や院外研修参加などは大きな病院だから実施できる内容です。意外と知られていませんが、病院を出てから同じような機会がある就業先は多くはないことは知っていた方がいいです。転職には有利な4年目ではありますが、ベストなタイミングかは自身のキャリアや考え方によって大きく異なるため、ベストな状況が、適しているかは3章以降で考えてもらえればと思います。

2　転職する際に準備すべき3つのこと

4年目看護師は転職市場では有利なタイミングで求人も多いのは事実です。ただ安易な考えや、今抱えている問題が転職で解決するかと言えば実はそうでもありません。転職後に再度転職してしまう方も多いので、まずその前に準備るべきことが3つあります。

どれも重要なことなので、失敗したくない転職にしたければ必ず行うようにしましょう。実は順番も重要です。

2-1　【ステップ①】転職経験者に話を聞く

百聞は一見に如かずの言葉通り転職も同様です。自分で考えるより経験をしている人に聞くのが意外にも重要です。特に看護師の方は友人に看護師も多いため同期でも一人は既に転職している方がいるはずなので、情報収集をしましょう。もし仲良くない方であれば、先輩や同僚の紹介でも一人は聞くようにしましょう。その地域の転職事情や実際自分の悩みが解消されるか重要な話を聞けること間違いありません。

2-2　【ステップ②】転職サイトへの登録をする

看護師の転職情報を最も持っているのは紹介会社です。インターネットで検索しやすくはなっていますが、リアルな情報をもっているのは紹介会社です。私の友人から聞く声が多いのは、一度登録すると何度も電話がかかってくるので嫌という方も少なくありません。そんな方は自分で検索してタイミングいい時間に連絡すれば解決します。初めての転職になると思うので履歴書の書き方面接の仕方など、自身に合ったアドバイスを頂けるので、損はなく情報収集には欠かせないツールの一つになります。紹介会社に関しては仕事なので転職を強く促すことが少なくないため、しっかりステップ①の周囲の情報と比較することで失敗しない転職の選択ができるようになります。

2-3　【ステップ③】自身の将来像をまとめる

転職したい理由はどんなものがあるでしょうか？

理由としては千差万別あると思います。だからこそ積みたいキャリアの洗い出しが最重要になります。 「看護師のキャリアアップ総まとめ！絶対に理想の看護師になろう！」にも細かく記載がありますが、自分なりにまとめて下さい。もし迷うようでしたら2章にある目標パターンを読んでみましょう。グラフにあるようなご自身のなかで目指すものによって大きく分かれることが理解できると思います。

これは周囲の情報や紹介会社の情報を得てから行うのは、自身にない視点をもらった上で冷静になって行うためにあります。本当に最初に思った理由で問題ないか棚卸をする上でも是非行ってみて下さい。

3　転職することで得られる2つのもの

転職は慣れないこともあり、非常にエネルギーが必要で大変です。だからこそ、せっかくのいい機会なので成果を得られないといけません。特に転職で得られるものは2つになります。「自分の条件に合った転職先の獲得」と「将来の看護師像にあったイメージを叶えられる」です。ネガティブなイメージではなく、ポジティブで前向きに転職ができるように是非して下さい。

3-1　自分の条件にあった転職先を見つけられる

転職先の状況は希望と同様千差万別です。自身がどのような看護師になりたいのか、何を重視することが重要になります。

学生の時は国家試験や学業がメインで見えていなかったことや、時間が確保できていなかったと思いますので、是非ご自身に合った転職先を考えて得られるようにしましょう。

3⁻2　将来を見越したイメージを叶えられる

4年目ですとライフイベントの変化や、御礼奉公も終わったり今後を考える時期になります。特に転居を見越した転職やキャリアを積むために状況などは5年先をイメージして実施することで成功率が大きく変わります。資格を取得したいや、専門知識を積みたい場合などはリサーチして転職活動を行うようにしましょう。

4　転職をする前に考えるリスクヘッジ

3章では転職することで得られることを書きましたが、転職で失うこともあります。意外とこのリスクを理解しないまま転職して「やっぱりしなければよかった」と後悔する人もいます。特に転職したことで前職の良さを知る看護師もいるので当てはまらないかを改めて見直しましょう。

4-1　人間関係の再構築と現状把握

転職をすることで人間関係はリセットされます。これを望んでいる方は多いかもしれませんが本当に大丈夫ですか？親身になって育ててくれたプリセプターや、指導をしてくれた先輩はいなくなります。成長過程を知っているか知らないかで指導方法も異なります。即戦力とみられることは、責任に関しては大きくなります。現状のデメリットばかり捉えてしまいがちですが、いい面も改めて見ると気付くことが多いので、是非人間関係の棚卸もしてみましょう。

4-2　自身の病院でのキャリアップの変遷

病院で得られるキャリアアップはリーダー業務の他に委員会活動や看護研究などもあります。クリニカルラダーなどで教育カリキュラムが組まれていることが多く、その経験を段階で詰めなくなるので、その変化が看護師経験で不要かを見直すようにしましょう。私の周囲でも早く転職をした看護師が「プリセプターを早くやっておけばよかった」「リーダーやらないままはよくない」というケースが少なくありません。なかなか見る機会は少ないと思いますが、就業先のキャリアパスは絶対見返しておきましょう。

4-3　同期との絆はゼロになるリスク

転職を思い悩む要因で一番多いのが同期との絆です。同じ病院にいるからこと、一緒に過ごせる時間が多いですが、転職をすると皆無になってしまいます。4-1と同じように人間関係のリセットが行われ、絆を作りにくくなるので、意識するようにしましょう。

5　4年目看護師に向けた目的別転職先ベスト3

目的にもよりますが、4年目の看護師にオススメできる転職先があります。意外かもしれませんはそれは、「総合病院」「訪問看護ステーション」「美容クリニック」になります。

5-1　新たなキャリアを積むための総合病院

ICUやCCUや災害拠点病院など看護師としてキャリアを形成するには総合病院がオススメです。その病院でのキャリアが希望の部署への就業を叶えることも少なくありません。特にキャリアは積みたいけど今の病院での人間関係に悩んでの転職であれば希望するキャリアを得られやすいのが総合病院になります。

5-2　管理職を目指すなら訪問看護ステーション

在宅医療は現在需要があり、ここ5年でステーション数は1.5倍にもなっています。5名前後で運営しているステーションが半数以上を占めており、役職者のポストが今後多くなります。給与も夜勤無しで病院並みの処遇の箇所も多く、4年目以上の看護師であれば即戦力で病院と異なり早く役職者につきやすい環境があります。もし管理職を目指したければ早めに訪問看護ステーションに従事することが近道になります。特に複数拠点のステーションであれば内部からの登用も多くなるため、管理職への最短の道と言えます。

5-3　ライフワークバランス重視な方は美容クリニック

ライフワークバランスを重視したい方は「美容クリニック」がオススメできる就業先になります。特に残業をしたくなかったり、休みを自由に取りたい方は最も適している職場になります。美容クリニックは基本予約制であるため、延長することが少ないです。看護師も多く在籍しているので、連休も取りやすい状況になっていますので、オススメできる就業先になります。近場のクリニックも同様に思いがちですが、少人数で回していることも多いので、看護師数で選ぶことが目的達成に直結します。

6　まとめ：4年目看護師は転職に有利！

４年目看護師は転職自体は有利です。だからこそ、冷静に自身が転職をすべき状況であるのか、今の就業先で解決できるものなのかを考える機会にして下さい。特にリーダー経験者は転職で叶えられることが多くありますので、目標や重視したいことを考えましょう。その上で情報収集をすることで成功率も大きく変わるため、現状把握と未来を見据えてイメージできるようにして下さい。看護師の方々が、この転職で生涯働ける理想の職場が見つかること間違いないので、是非実行してみて下さい。