40代看護師は転職は容易!事前に準備しておくべきたった3つのこと
40代で今の働き方や将来に不安を覚える看護師は多くいると思います。まず皆さんに知ってほしいのは「40代看護師は容易に転職ができる」ということです。看護師は売り手市場であり、40代は定年を見据えても10年以上の就業が望め引く手数多な状況です。だからこそ、ここでご自身のキャリアを考え直す機会にして下さい。闇雲に転職しては失敗してしまうので、最後の転職と決意し、3つのことを時間をかけて行いましょう。
・自身の積みたいキャリアの洗い出し
・友人や周囲の転職希望先の情報収集
・紹介会社の登録
これさえ行えば、転職の有無を見出せ、適した転職先がきっと見つかるでしょう。そして目的が明確であれば、オススメの転職先をまとめてありますので、是非参考にして下さい。50代になると転職先が一気に減るので、絶好の機会と思って転職がよぎっている方は、この記事を参考にして下さい。
目次
1 40代看護師は容易に転職ができる
看護師の有効求人倍率は一般職の倍以上あり、40代であっても同様に高く容易にできます。2020年1年間の有効求人倍率は、2.62倍となるのですが、一般職の有効求人倍率が1.1倍となり、医療職の中でも看護師の有効求人倍率は高い状況です。<参考:【2020年最新】看護師の就職、求人倍率はどのくらい?>40代であれば定年まで考えても10年以上は在籍が見込まれるのと、キャリアが10年以上は確保でき即戦力として期待されるのも大きな要因になります。<参考:政府統計e-Stat 一般職業紹介状況『職業安定業務統計』>
1-1 看護師の転職は常に売り手市場
看護師はいつの時代も需要が高く売り手市場になっています。特に2006年度に診療報酬改定で「7対1入院基本料」が導入されたことで、看護師ニーズの上昇に拍車がかかりました。7対1の看護配置基準(急性期病床)を満たした医療施設に手厚い報酬がなされるため、病院が看護師を確保し、クリニックや施設への看護師が行きにくい状況が続いています。そのため、年代に関係なく40代であっても売り手市場なのに変わりはありません。
1-2 10年以上働いてもらえるという期待大
40代の場合転職に有利なのは病院側では10年以上の就業が見込まれるのが大きな要因です。定年が延長されると言われても、多くの病院では60歳を定年にしています。そのため40代であれば確実に10年は働いてくれるため受け入れる場所は多くあります。キャリアが重要視される看護師の業界でベテランは重宝されるので期待値が高い事実も受け入れるのが大事です。
逆に50代になると転職市況が一気に異なります。就業先は長期就業を望んでいるため、50代になると転職先が一気に減ってしまうので、40代での転職は最後の転職先と意識して行動することを強く勧めます。年齢制限がより厳しくなるので意識して行動しましょう。
2 転職前に準備しておくべきこと
看護師は売り手市場と説明しましたが、その弊害は安易に転職をしてしまい、キャリア形成が詰めなかったり、結果転職を後悔することが多くなるケースです。そうならないために以下の3つを必ず行いましょう。
・自身の積みたいキャリアの洗い出し
・友人や周囲の転職希望先の情報収集
・紹介会社の登録
どれも重要なことですし、転職を成功させるために実行しましょう。
2-1 自身の積みたいキャリアの洗い出し
転職したい理由はどんなものがあるでしょうか?
「育児が落ち着き看護師としてキャリアを積みたい」
「夜勤が辛くなり、日勤主体にしたい」
「キャリアよりもワークライフバランスを重視したい」
理由としては千差万別あると思います。だからこそ積みたいキャリアの洗い出しが最重要になります。 「看護師のキャリアアップ総まとめ!絶対に理想の看護師になろう!」にも細かく記載がありますが、自分なりにまとめて下さい。もし迷うようでしたら2章にある目標パターンを読んでみましょう。グラフにあるようなご自身のなかで目指すものによって大きく分かれることが理解できると思います。
2-2 友人や周囲の転職希望先の情報収集
意外かもしれませんが、一番重要なのは友人や同僚からの情報です。看護師の友人には看護師が多く、リアルな情報が得やすくなっています。特に同期は同じ環境の方が多いので、目的が決まっていればそれに近い友人から情報を得ることが叶いやすい結果を生みます。転職を考えた場合は同級会の企画や、仲のいい仲間と集まりまずは情報収集することが重要になります。難しければ最低3人には電話で相談や情報収集を行うことをオススメします。
2-3 紹介会社の登録
看護師の転職情報を最も持っているのは紹介会社です。インターネットで検索しやすくはなっていますが、リアルな情報をもっているのは紹介会社です。私の友人から聞く声が多いのは、一度登録すると何度も電話がかかってくるので嫌という方も少なくありません。そんな方は自分で検索してタイミングいい時間に連絡すれば解決します。初めての転職や10年以上求人が持っていない方は履歴書の書き方や、自身に合ったアドバイスを頂けるので、損はなく情報収集には欠かせないツールの一つになります。
3 転職を思いとどまったほうが3つのキャリアケース
40代は売り手市場であり、もし明確な目的や理由があれば転職はオススメできますが、3つのケースに当てはまる場合は思いとどまったほうがいい場合が多いです。
・転職回数が5回以上
・産休、育休以外のブランクが5年以上
・病院経験5年未満
理由があったり、考え方もまとめていますので、対象の方は是非読んでください。
3-1 【ケース1】転職回数が5回以上
40代で転職が5回以上は平均より多いです。就業先は基本的に長く務めてもらえる方を探しているため、転職回数が多いのはマイナス印象を与えやすいです。特に短い就業が複数ある場合は、敬遠されやすいので理由があれば明確にしておきましょう。但し希望の転職先が見つかりにくいケースが多いので、回数が多ければ今の職場でのキャリアを考えるようにしましょう。どうしても転職をしたい場合は、ご自身のキャリアを積みたい明確な理由と、退職理由を全て説明できる準備を行って望むようにしましょう。
3-2 【ケース2】産休、育休以外のブランクが5年以上
看護師は最新の知識を求められます。そのためブランクはマイナス要素になりやすいです。特に産休、育休以外で長期のブランクは大きな病院や専門病棟への転職が難しくなります。ブランクが長い場合には、必ず自身の専門性や、可能なら転職希望先の情報を集めておきましょう。また1つの候補では決まらないことも多いので、複数の就業先を選定しておくようにしましょう。
3-3 【ケース3】病院経験5年未満
看護師は臨床経験5年が1人前の目安になりやすいです。そのため40代で5年未満の場合は転職は考えず一旦5年以上を目指すようにしましょう。転職できたとしても、年齢で即戦力とみられることが多いため、辛い境遇になるケースが多くなります。そのため5年未満であれば転職は一旦諦めるようにし、準備だけするようにしましょう。
4 目的別40代看護師にオススメな転職先
それぞれの目的にもよりますが、40代看護師にオススメな転職先はいくつかあります。特に40代での転職はその後の転職が難しくなる兼ね合いから、目的に合わせて選ぶことが非常に重要になります。今回転職理由にも多くある「ライフワーク」「「役職」「キャリアアップ」の視点で選定しましたので参考にして下さい。
4-1 ライフワークバランス重視な方は美容クリニック
ライフワークバランスを重視したい方は「美容クリニック」がオススメできる就業先になります。特に残業をしたくなかったり、休みを自由に取りたい方は最も適している職場になります。美容クリニックは基本予約制であるため、延長することが少ないです。看護師も多く在籍しているので、連休も取りやすい状況になっていますので、オススメできる就業先です。近場のクリニックも同様に思いがちですが、少人数で回していることも多いので、看護師数で選ぶことが目的達成に直結します。
4-2 管理職を目指したいなら訪問看護ステーション
在宅医療は現在需要があり、ここ5年でステーション数は1.5倍にもなっています。5名前後で運営しているステーションが半数以上を占めており、役職者のポストが今後多くなります。給与も夜勤無しで病院並みの処遇の箇所も多く、40代看護師であれば即戦力で病院と異なり早く役職者につきやすい環境があります。もし管理職を目指したければ早めに訪問看護ステーションに従事することが近道になります。特に複数拠点のステーションであれば内部からの登用も多くなるため、管理職への最短の道と言えます。
4-3 幅広い知識を求めるなら総合病院
自身のキャリアアップや幅広い知識や経験を求めるなら、総合病院しかないです。特に外科と内科を知りたいなどとなると300床以上の病院が望ましいです。ご自身のキャリア形成にもよりますが、多くの知識や症例は総合病院が最も多くあります。
5 まとめ:40代看護師の転職は容易!
40代看護師は容易に転職ができます。看護師は売り手市場であり、40代は定年を見据えても10年以上の就業が望め引く手数多な状況です。だからこそ、ご自身のキャリアを考え直す機会にして下さい。闇雲に転職しては失敗してしまうので、最後の転職と思ってたった3つのことに時間をかけて行いましょう。
・自身の積みたいキャリアの洗い出し
・友人や周囲の転職希望先の情報収集
・紹介会社の登録
50代になると転職先は一気に減りますので、生涯働きたくなる職場を一緒に見つけましょう。