自分に合う科はどこ?看護師のタイプ別オススメ診療科を紹介【体験談付】
「今の診療科は自分に合っていない気がする・・」「自分に合うのは何科なんだろう?」このように考えたことはありませんか?
看護師として勤務していても携わる診療科はごく一部なので、「自分に合う診療科」を見つけることはなかなか難しいですよね。
本記事では、実際に各診療科で勤務経験がある看護師さんたちの「実際の声」と併せて、タイプ別にオススメの診療科を紹介しています。
この記事がみなさんの「自分に合う科」を見つける参考になれば幸いです。
1. 自分に合う科が見つかる!タイプ別オススメ診療科【体験談付き】
病院の入院病棟で転職先を検討する際に、主要な診療科は以下の12診療科となります。
・精神科
・小児科
・整形外科
・脳外科
・外科
・内科
・Ope室
・救命救急
・ICU
・耳鼻咽喉科
・皮膚科
・眼科
診療科ごとに「向いているタイプ」をまとめたものが以下の表となります。
診療科 | 向いているのタイプ |
精神科 | 人の話しを聴くことが好きな人 |
小児科 | とにかく子どもが好きな人 |
整形外科 | 多職種との関わりが得意な人 |
脳外科 | |
外科 | テキパキ仕事をするのが得意な人 |
内科 | 患者さんとじっくり関わりたい人 |
Ope室 | 臨機応変な対応が得意な人 |
救命救急 | 粘り強い人 |
ICU | |
耳鼻咽喉科 | 多くの疾患の経験を積みたい人 |
皮膚科 | |
眼科 |
この12の診療科と向いているタイプについて、一つずつ実際に各々の診療科で勤務経験がある看護師さんたちの「体験談」と一緒にご紹介していきます。
1-1. 「精神科」に向いているのは「人の話しを聴くことが好きな人」
精神科では、患者さんとのコミュニケーション一つひとつが大切になるため、「人の話しを聴くことが好きな人」が向いていると言えます。
精神科看護師の仕事内容は、コミュニケーションによる心理ケア、患者さんの精神症状・身体症状の把握やアセスメント、日常生活動作の援助、与薬の4つです。
他診療科と違うのは、「心の病」の治療であるため、看護師の関わり方が非常に重要になることです。
精神科看護師の仕事内容等について詳しく知りたい方はこちらをご参考ください!
転職前に知るべき精神科看護師の仕事内容・悩み・やりがいなどの全て
◆精神科勤務の経験があるYさんの声
実際に、精神科勤務の経験があるYさんの声を聴いてみましょう。
1-2.小児科に向いているのは「とにかく子どもが好きな人」
小児科看護師の仕事内容・役割は、医師の介助、子どものケア、家族のケア、特殊な部署(NICU、GCU等)での業務の4つです。他の診療科とは違い、子どもに関する幅広い病気の知識やケアが必要です。また、子どもだけでなく、家族のケアも重要な役割となってきます。
このことから、小児科に向いているのは「とにかく子どもが好きな人」だと言えます。
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小児科看護師を目指す前に知るべき仕事内容や悩み・なり方などの全て
◆小児科勤務の経験があるKさんの声
実際に、小児科勤務の経験があるYさんの声は以下となります。
1-3.整形外科・脳外科に向いているのは「多職種との関わりが得意な人」
整形外科や脳外科の主な仕事内容や役割は、患者さんのケアや処置、日常生活動作改善のための病棟リハビリや転倒予防、患者さんの疼痛管理サポート、予定入院・検査入院・緊急入院の対応、オペ出し・オペ迎えです。
整形外科と脳外科では疾患は異なりますが共通点があります。それは、他の診療科よりも他職種と連携する機会が多いことです。
整形外科や脳外科で勤務すると、看護師同士だけではなく、主治医、PT・OT・ST、技師装具士、栄養士、放射線技師、ソーシャルワーカーなど他職種と連携する機会が多々あります。そのため整形外科・脳外科に向いているのは「多職種との関わりが得意な人」だと言えます。
整形外科の仕事内容等について詳しく知りたい方はこちらをご参考ください!
整形外科の看護師の仕事とは?転職前に知るべき整形外科看護師の全て
◆整形外科勤務の経験があるSさんの声
1-4.外科に向いているのは「テキパキ仕事をするのが得意な人」
外科病棟にも「循環器外科」「消化器外科」「呼吸器外科」「泌尿器外科」「形成外科」等、様々あります。
外科看護師の主な仕事内容や役割は、手術前後の処置や検温、術後の全身管理、退院前準備、検査入院・緊急入院の対応です。
外科では、入退院の他に手術前後の処置や検査出し等様々な業務があり、病院によっては、化学療法の対応や終末期の方を受け入れいてるところもあります。幅広い業務を限られた時間で正確にこなすことが必要な外科に向いているのは「テキパキ仕事をするのが得意な人」だと言えます。
◆外科勤務の経験があるHさんの声
外科で勤務していたHさんの声は以下の通りです。
学生時代、バスケ部のマネージャーだったこともあり、第一希望は整形外科でした。外科は第二希望でした。
1-5.内科に向いているのは「患者さんとじっくり関わりたい人」
内科病棟にも「循環器内科」「血液内科」「神経内科」「消化器内科」「呼吸器内科」「腎臓・内分泌・代謝内科」「リウマチ・膠原病内科」等、様々あります。
内科病棟の看護師の主な仕事内容や役割は、バイタルサインのチェック、注射点滴、内服薬の与薬、診療や検査の介助、食事や排泄の介助です。
内科病棟にいる患者さんだと、症状が目にみえないことも多いため、普段からじっくり患者さんと関わり異変に気付くことが大切になってきます。そのため、変化が激しい環境よりも「患者さんとじっくり関わりたい人」が向いていると言えます。
◆内科勤務の経験があるMさんの声
内科病棟での経験があるMさんは以下の通り話しています。
1-6.Ope室に向いているのは「臨機応変な対応が得意な人」
Ope室看護師の主な仕事内容・役割は、「器械出し」と「外回り」の2つです。
Ope室看護師は、疾患・術式だけではなく、執刀医の先生ごとの特徴を考慮しながら動く必要があるため「臨機応変な対応が得意な人」が向いていると言えます。
Ope室の仕事内容等について詳しく知りたい方はこちらをご参考ください!
5年経験した著者が語る、オペナースに向いている看護師の3つの特徴
◆Ope室勤務の経験があるAさんの声
Ope室勤務の経験があるAさんは以下のように話しています。
1-7.救命救急・ICUに向いているのは「粘り強い人」
救命救急・ICUの看護師の主な仕事内容と役割は、診療の補助、本人を含めた家族ケア、モニターや点滴管理の3つです。
救命救急やICUでは、患者さんがいつどのような状況になるのか、どんな状態の患者さんがくるのかわかりません。そのため、他の病棟よりも手取り足取りの教育が難しいことがあります。一人ひとりの患者さんとの関わりから多くのことを学び吸収する必要があるため「粘り強い人」が向いていると言えます。
◆救急看護師の仕事内容等について詳しく知りたい方はこちらをご参考ください!
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◆ICUの仕事内容を詳しく知りたい方は以下のリンクをご覧ください!
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◆救命救急勤務の経験があるCさんの声
実際に救命救急で勤務経験のあるCさんに話しを聴いてみました。
1-8.耳鼻咽喉科・皮膚科・眼科に向いているのは「多くの疾患の経験を積みたい人」
耳鼻咽喉科・皮膚科・眼科の看護師の主な仕事内容と役割は、手術前後の処置や検温、退院前準備、検査入院・緊急入院の対応です。
ほとんどの病院では、皮膚科や眼科、耳鼻咽喉科は他の診療科との混合病棟になっているケースが多いです。そのため、幅広く多くの疾患に携わることができます。就職したい病院が決まっている場合は、病棟の診療科構成も注意してみることをオススメします。
耳鼻咽喉科・皮膚科・眼科は、他の診療科と比較すると、大きな手術や急患、急変が発生することは少ないです。また、入院中でも身体介助が必要な方が少ない場合も多く、体力面でも他の診療科よりも負担が少ないと言えます。
◆皮膚科病棟勤務の経験があるKさんの声
実際に皮膚科病棟での勤務経験のあるKさんに話しを聴いてみました。
2.希望する診療科に配属されやすくなる方法
1章の看護師さんたちの体験談にもあるように、希望の診療科があっても必ずその診療科に配属されるわけではありません。
看護師は慢性的な人手不足とも言われていて、退職や産休・育休者が発生した病棟に配属されることも実際に多いです。
また、中途採用の場合は、「即戦力として活躍してほしい」と考える病院も多く、前職で経験した科と同じ診療科に配属されることも多々あります。希望する診療科が明確な場合は、これから紹介する2点を検討してみてください。
2-1.「なぜその診療科を希望するのか」志望動機をしっかり考える
希望する診療科が明確な場合は、なぜその診療科を希望するのかを「履歴書の志望動機欄」に記載したり、「面接時」に伝えることが大切です。
なぜなら、希望する理由が明確だと採用する病院側の印象にも残りやすく、希望を考慮してもらえる可能性が高くなるためです。
また、その志望理由が「その診療科でないと果たせない理由」だとより効果的です。
2-2.専門病院への就職を検討する
小児科や精神科を希望する場合には、総合病院だと狭き門になってしまうため、専門病院への就職も検討しましょう。専門病院ですとその領域に必ず携わることができるため、希望する診療科が明確な場合にオススメです、
3.まとめ
本記事では、病院の入院病棟で主となる12の診療科について、「向いているタイプ」を実際に各々の診療科で勤務経験がある看護師さんたちの「体験談」と一緒に紹介をしました。
向いているタイプは以下の通りです。
診療科 | 向いているのタイプ |
精神科 | 人の話しを聴くことが好きな人 |
小児科 | とにかく子どもが好きな人 |
整形外科 | 多職種との関わりが得意な人 |
脳外科 | |
外科 | テキパキ仕事をするのが得意な人 |
内科 | 患者さんとじっくり関わりたい人 |
Ope室 | 臨機応変な対応が得意な人 |
救命救急 | 粘り強い人 |
ICU | |
耳鼻咽喉科 | 多くの疾患の経験を積みたい人 |
皮膚科 | |
眼科 |
そして、希望する診療科が明確な場合は、「なぜその診療科を希望するのかをしっかり伝えること」が大切です。
また、希望する診療科の専門病院への就業を検討すれば確実にその領域に携わることができます。
本記事を参考に、自分に合う科を見つけていただけると幸いです。
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