2018.09.12 |
訪問看護ステーション リカバリー(新宿)では言語聴覚士のチームが3名体制で利用者様の食べる・話すをサポートしています。9月1日の言語聴覚の日にちなんで、言語聴覚士の佐藤さんに、言語聴覚士を志したきっかけから、訪問看護ステーションでの働き方など伺いました。
きっかけは高校2年生の時。親しくしていた身近な方が脳出血で倒れ、失語症になり、話したいのに話せないもどかしそうな状態で…その時に言語障害というのを初めて目の当たりにしました。
その方がリハビリをしていた施設には言語聴覚士がおらず、言語のリハビリができなかったということを知り、そのときに初めて言語聴覚士という職業を知りました。それで、地元に言語聴覚士がいないなら、自分がやるしかない!と思い言語聴覚士になると決めました。
資格を取ってからは急性期病院で勤務しました。誤嚥性肺炎で運ばれてくる患者様が多く、嚥下訓練とご家族への指導を中心に行っていました。でも、退院して1週間後くらいにまた誤嚥性肺炎で運ばれてくる患者さんが本当に多かった。なんでだろう?と思いました。その頃ちょうど訪問看護ステーションの理学療法士の方と話す機会があり、この話をしたら”在宅医療には言語聴覚士がまだまだ少ないからね”という話を聞いて“ここだ!”と思い、訪問看護の世界へ飛び込みました。
わたしは福島県出身で、いつかは地元で働きたいという思いがありました。そんな時に大河原社長に出会い”地元の福島で(訪問看護ステーションの言語聴覚士を)やりたい」と話したら「一緒にやろうよ!」と言ってくださって。リカバリーは東京以外の地域にも訪問看護ステーションを出していたので、地元戻って、在宅で言語聴覚士がやれるという希望を感じて、入社を決めました。
言語聴覚士として、食べること話すことのトータル的なサポートと、ご家族などの環境調整というのは病院と訪問看護ステーションは変わりません。しかし連携する関係者の多さという点では全く異なります。病院では対患者様の嚥下訓練とご家族への退院時の指導が中心。でも在宅では利用者様、ご家族、ケアマネージャーさん、ヘルパーさんなどを含めた連携が広がります。ここが病院とは異なる部分と感じています。
訪問看護は利用者様のことをもっともっと知ることができ、連携する方々が多い分、サポートできているという実感があるところかなと思います。“訪問看護ってここまでやれるんだ!”という楽しみがある。在宅では利用者様のためにできることが、自分次第で広がっていくところに楽しさを感じています。
このインタビューの続きは9月19日に更新予定です