2021.03.1 |
3月は和風月名で「弥生」の月。
弥生の漢字「弥(いや)」は、ますます・いよいよという意味があり、「生(おい)」には、草木が芽吹くことを意味する漢字が使われています。
語源としては三月になると少しずつ春が近づき始め、冬の間は縮こまっていたたくさんの花や木草が一斉に成長する月なので「木草(きくさ)弥(いや)生(お)ひ茂る月」が「弥生(やよい)」と詰まって呼ばれるようになったと言われる説が有力だそうです。
会社としても個人としても「ますます成長できる月にしたい」と感じました。
さて、本日2021年3月1日は毎月恒例のオールスタッフミーティング。
PT1名、管理部1名の名の方の入職がありました。
入職頂いてありがとうございます!!そして、よろしくお願いします。
さて、今月の各拠点での活動報告は、那覇事務所からになります。
那覇ユニットでの理念に基づいた活動と事例をご紹介させていただきます。
S様はS状結腸癌術後の末期(人工肛門増設)、肝肺転移を主病名とされる88歳女性です。余命6ヶ月宣告を受けた昨年9月末に静岡県から次男様夫婦が住む沖縄へ転居されることをきっかけに、看護リハビリ介入開始となりました。
長年住み慣れた土地や友人から離れ、新しい環境で過ごされることとなり、初めはご利用者様も家族も戸惑いが多い状況でした。
ご家族においては初めての介護ということもあり不安も多く、その都度クルーがお話を傾聴し、チーム間で情報共有を行いながら「もう一人のあたたかい家族」として関わって参りました。
生活環境においては、多くの沖縄に住む方はシャワー浴で済まされる方が多いのですが、温泉街静岡から移住のS様は浴槽に入りたいと希望が強く、「利用者目線のサービスを追求」の視点で考え、現在は週2回浴槽へ入ることを楽しみにされております。クリスマスには最初で最後になるかもしれない沖縄での思い出を作りたい、ご本人はもちろんですが、ご家族の思いに寄り添いたいとクルーから声が上がり、ささやかなクリスマスパーティーを開催し、入浴剤をプレゼントしました。
大変喜んでもらえ、入浴剤を選ぶ楽しみが増えました。現在は介入開始から5ヶ月が経過し、徐々に易疲労や貧血、浮腫、足が上がりにくいなど機能低下も認めています。しかし、楽しみにされている入浴を最後まで続けられるよう、福祉用具導入や住宅改修等チームで検討を重ねています。息子様の休日の土日には県内をドライブされたり、毎日息子様によるマッサージを受けたりと1日1日を大切に過ごされております。残り少ない日々をご家族とともに充実し過ごして頂けるよう、あたたかみのあるコミュニケーションをとりながら在宅生活の安心を届けられるよう、今後もチーム一丸となって取り組んで行きたいと思います。
住み慣れた土地を離れると、文化の違いなどで不安なことも多いと思います。そんな中で、ご利用者さまの視点から活動できている素晴らしい事例だったと思いました。
これからも、「もうひとりのあたたかい家族」を大事に業務にあたっていきたいと思います。