【コピペで簡単】しつこい看護師転職サイトの角の立たない断り方
転職サイトに登録して転職活動をしている看護師さんの中には連絡がしつこかったり、希望とは違う求人を紹介してくることから
「連絡がしつこすぎて転職サイトの利用を止めたい」
「別の担当者に変えてほしいが、どう連絡すれば良いかわからない」
このように思っている方も多いのではないでしょうか。
「合わないな」と思ったら転職サイトは断って問題ありません。
本記事では、「看護師」・「転職サイトのキャリアアドバイザー」・「企業人事」の3つの経験を持つ筆者が、“転職サイトのシーン別の断り方”と、“転職サイト以外の転職活動方法”をご紹介していきます。
3つの異なる立場を加味した上で本記事を作成したため、コピペで使用するだけで角の立たない断り方が実現できます。
是非、ご参考ください。
1.「合わない」と感じたら転職サイトは断って良い
看護師転職サイトを利用する中で、「連絡がしつこい」「希望と違う求人ばかり紹介してくる」等、担当アドバイザーと「合わない」と感じた時、みなさんはどう対応していますか?
きっぱりと連絡を控えてほしいと断る方もいると思いますが、中には「断りたいけど色々やってくれているので言いづらい」「今更断るのは申し訳ない気がする」と思い、そのまま我慢している方もいるのではないでしょうか。
ただ、「合わない」と感じたら転職サイトは遠慮せずに断るようにしましょう。
なぜなら、転職活動は担当アドバイザーで大きく左右されてしまうからです。
そのため、自分の希望に合う転職を実現させるために「合わない」と感じたまま転職サイトを利用し続けないことはとても重要なことです。
1-1.転職活動は「担当アドバイザー」で大きく左右される
「転職サイトの良し悪しは担当アドバイザーで決まる」と言っても過言ではありません。
そのくらい、転職サイトを利用して転職活動をする場合、担当アドバイザーの存在は重要になってきます。
「アドバイザーなら同じレベルでみんな対応してくれるんじゃないの?」と感じる方もいるかと思いますが、アドバイザーによって紹介してくれる求人はもちろん対応も全く異なってきます。
看護師さんを例にするとイメージがつきやすいですが、看護師さんの中でも新卒の方と10年看護師経験のある方だと知識や経験に違いがあることは明白ですよね。それと同じで転職サイトのアドバイザーも知識・経験は様々です。
また、知識・経験だけではなく、アドバイザーの倫理観によっても左右されます。
転職サイトのアドバイザーは営業の仕事です。会社ごとに内容は異なりますが、ほとんどの紹介会社でアドバイザー一人ひとりにノルマや毎月の目標金額が設定されています。
例えば、物を販売する営業職と同様に、「毎月700万円を売上げる」等の目標です。
そのため、「看護師さんの希望の転職先をみつけたい」と思う反面どうしても目標を達成させるために、しつこく連絡を取ろうとしたり、中には「希望している求人は充足している」と違う情報を伝えてくるアドバイザーも残念ながらいます。
(参照元:納得した転職をしたい看護師が転職サイトを使わない方がいい3つの理由)
これらの理由から、転職サイトの良し悪しは「担当アドバイザー」で決まると言えます。
1-2.転職サイト側も断られることに慣れている
転職サイト側としても“断られること”は珍しいことではありません。実際に私がキャリアアドバイザーとして務めていた時もチーム内で、転職活動を中断する方や担当者変更の依頼をする方を見かける場面はありました。もちろん、断ったことで転職活動に支障をきたすこともありませんのでご安心ください。
逆に「合わないな」と感じたまま断らず連絡を取り続けることで、転職活動に支障をきたすこともあります。
ここで、実際に転職サイトを利用して失敗したエピソードを持つ看護師さんの体験談を紹介します。
◆ Rさん 25歳 総合病院で3年勤務し、産業保健師へ転職
初めての転職で右も左もわからない状況でしたし「他の転職サイトには登録しないでほしい」と言われたので、その転職サイトにお任せしていました。だけどなかなか希望の産業保健師の求人を紹介してくれませんでした。「Rさんの経験だと紹介できる先がない」と言われ病院やクリニックの求人ばかり紹介されました。
冬になってさすがに焦り、他の転職サイトに相談してみることにしました。
そうしたら今まで「ない」と言われていた産業保健師の求人を複数紹介してくれて、無事に産業保健師になることができました。
一人の方の意見だけを鵜呑みにせず、自分でもしっかり情報収集しないといけないですね。
Rさんは途中で焦り、なんとか希望していた産業保健師になることができました。
しかし、そのまま一つの転職サイトだけを利用していたら、希望は叶っていなかったかもしれません。
このようなエピソードからも「合わない」と思ったら、断ることも必要です。
1-3. 2サイト以上登録すると比較ができて断りやすいからオススメ
もし転職サイトを利用する場合は、2つ以上のサイトへ登録することをオススメします。
前述した通り転職活動は「担当アドバイザー」で左右されるため、少しでも希望する転職を実現させる可能性を高めるためです。
転職サイトごとに取り扱っている求人の種類は異なりますし、求人を紹介してくれる担当アドバイザーも人ですので、どうしてもその人の主観が入ってしまいます。
A転職サイトとB転職サイト、それぞれ別の担当アドバイザーに同じ希望条件を伝えても、紹介してくれる求人が異なることもあります。
また、複数のアドバイザーから意見をもらうことで、「より自分に合う求人はどれか」が見極めやすくなり、合わない担当アドバイザーからの紹介を断りやすくなります。
そのため、転職サイトを利用する場合は2つ以上のサイトへ登録するようにしましょう。
2.【コピペ可】シーン別 転職サイトの断り方
本章では、実際に看護師転職サイトの断り方のメール例を紹介します。
断るシーンによって伝える内容が変わってきますので、
・求人の紹介を止めてほしい場合
・担当のアドバイザーを変更したい場合
・転職サイトを退会したい場合
・書類選考を辞退したい場合
・面接を辞退したい場合
・内定を辞退したい場合
に分けて紹介していきます。
どのシーンにも共通して大切なのは、メールの件名を“読んですぐに要件がわかるようにすること”です。
件名を見ただけで要件がわかることを意識しましょう。
2-1.求人の紹介を止めてほしい場合
「連絡がしつこいため、一度連絡を控えてほしい時」や「転職活動を中断すると決めた時」等に使用できる断り方です。「求人検討の時期を見送りたいこと」「転職活動再開時にはこちらから連絡すること」の2点を伝えることで、しつこく連絡がくることもなくなりますので、入れるようにしましょう。
以下が求人の紹介を止めてほしい場合の断り方のメール例となります。
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▼ 件名
転職活動休止のご連絡【〇〇(名前)】
▼ 本文
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇 〇〇です。
求人のご紹介や転職活動についてのアドバイスをいつもありがとうございます。
ただ大変恐縮ですが、諸般の事情につき、転職活動を一時休止することとなりました。
つきましては、一度求人検討の時期を見送りたいと考えています。
転職活動を再開時にはご連絡いたしますので、その際はお力添えいただけますと幸いです。
丁寧に対応してくださり、誠にありがとうございました。
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
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2-2.担当のアドバイザーを変更したい場合
担当アドバイザーの変更を希望する場合に使用できるメール例です。
担当変更は、担当アドバイザーに直接メールで丁寧に謝意も含め連絡することが一番角が立たないでしょう。
しかし言いづらい場合は、転職サイトの問い合わせフォームから連絡することもできます。
以下が担当のアドバイザーを変更したい場合のメール例となります。
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▼ 件名
転職サポートの要望【〇〇(名前)】
▼ 本文
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇 〇〇です。
転職活動についてのサポートをいつもありがとうございます。
○○様には手厚く転職サポートをしていただき感謝しております。
ただ、自分自身で納得した転職活動をしたいため、他の方の視点でもアドバイスを頂戴したいと考えています。
現在志望している○○分野に詳しい方とお話しがしたいのですが可能でしょうか。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
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2-3.転職サイトを退会したい場合
転職サイトを退会したい場合に使用できるメール例です。
担当アドバイザーへの謝意と、しっかりと退会ができるように「必要手続き」の確認も忘れずにしましょう。
以下が転職サイトを退会したい場合のメール例となります。
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▼ 件名
退会のご連絡【〇〇(名前)】
▼ 本文
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇 〇〇です。
転職活動についてのサポートをいつもありがとうございます。
大変恐縮ですが、別ルートでも転職活動を進めておりそちらで内定が出た病院へ入職することを決めました。
そのため、貴社のサービスを退会したくご連絡しました。
○○様には手厚くサポートいただいたにも関わらず、貴社経由で転職できず大変心苦しく思っております。
これまで様々なサポートやアドバイスをありがとうございました。
退会に必要な手続き等ございましたら、ご教示いただけますと幸いです。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願いいたします。
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
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ちなみに退会は、担当アドバイザーに連絡をしなくても、HP内の退会用の窓口や問い合わせフォームを通してもできます。
2-4.書類選考を辞退したい場合
転職サイトの担当者に求人を紹介され、応募検討中だったり応募する意思を伝えたけれど、辞退することを決めた際に使用できる断り方です。
病院側とのやり取りも進んでいる可能性もあるため、辞退理由と併せて丁寧な文面で作成するようにしましょう。
以下が書類選考を辞退したい場合の断り方のメール例となります。
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▼ 件名
〇〇病院の書類選考辞退連絡【〇〇(名前)】
▼ 本文
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇 〇〇です。
求人のご紹介や転職活動についてのアドバイスをいつもありがとうございます。
大変恐縮ですが、応募を検討していた○○病院の書類選考を辞退します。辞退理由は、仕事内容や待遇などを考慮したためです。
お手間をかけてしまい、大変申し訳ございません。
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
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2-5.面接を辞退したい場合
既に面接の日時が調整しているけど、辞退をする場合はより丁寧に誠意を持った文章にすることをオススメします。
面接調整をするにあたり、担当のキャリアアドバイザーだけでなく、病院や企業側の採用担当者の方々の時間も使っているためです。
以下が面接を辞退したい場合の断り方のメール例となります。
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▼ 件名
〇〇病院の面接辞退連絡【〇〇(名前)】
▼ 本文
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇 〇〇です。
転職活動についてのアドバイスをいつもありがとうございます。
大変恐縮ですが、面接予定だった○○病院の選考を辞退します。
仕事内容・待遇などを考慮したうえでこのような結論を出しました。
〇〇様や〇〇病院にご迷惑を掛けてしまい申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
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2-6.内定を辞退したい場合
内定が出た病院を辞退する際に使用できる断り方についてです。
複数の就業先を比較検討し、内定が出た病院に辞退の申出をすること自体は問題ありません。
ただ、書類選考~内定を出すまでに、転職サイトの担当者や病院・企業側の採用担当者の方々の時間や手間を割いていますので、丁寧に謝意を伝えるようにしましょう。
以下が内定を辞退したい場合の断り方のメール例となります。
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▼ 件名
〇〇病院の内定辞退連絡【〇〇(名前)】
▼ 本文
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇 〇〇です。
転職活動についてのサポートをいつもありがとうございます。
先日内定をいただいた〇〇病院ですが、非常に悩みましたが内定を辞退いたします。
仕事内容・待遇などを考慮したうえでこのような結論を出しました。
〇〇様には求人紹介から面接対策まで手厚くサポートいただいたにも関わらず申し訳ございません。
〇〇病院の関わった方々にも併せてお詫び申し上げます。
何卒よろしくお願いいたします。
〇〇〇〇
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3.転職サイト以外の求人の探し方
看護師転職サイトからの連絡がしつこく「こんなことなら転職サイト以外で転職活動をしたい」
そう思われている方もいるのではないでしょうか。
本章では、転職サイト以外で看護師さんがどうやって転職活動をすれば良いのかを紹介していきます。
3-1.求人検索エンジン(IndeedやGoogleしごと検索)
インターネットで「看護師 転職 病院」等のキーワードで検索をすると、転職サイトが表示されると思います。実は「Indeed」や「Googleしごと検索」という求人検索エンジンにも、様々な求人が掲載されています。
◆Indeedとは?
求人に特化した検索エンジンです。
indeedは「キーワード」と「勤務地」の2つの検索窓で求人を探すことができます。
たとえば、キーワードに「看護師」「病院」と入力し、勤務地に「東京」「新宿区」と入力すると、東京新宿区にある病院の看護師求人を表示することができます。
◆Googleしごと検索(Google for Jobs)とは?
「求人や転職などの求人情報を探していると想定されるキーワードで検索したユーザーに対し、検索エンジンの上部に求人情報が表示されるGoogleの機能です。
IndeedやGoogleしごと検索等の求人検索エンジンを活用しながら様々な情報収集することはオススメです。
3-2.医療職専用の採用媒体(ジョブメドレーやコメディカルドットコム)
IndeedやGoogleお仕事検索のような求人検索エンジンとは別に、医療職専用の採用媒体があります。
求人数も豊富でオススメなのが、株式会社メドレーが運営する「ジョブメドレー」とセカンドラボ株式会社が運営する「コメディカルドットコム」です。
この2つのサイトは求人を検索できたり、サイト内で病院や企業の採用担当者と直接やりとりをするスタイルとなっています。
オススメなのは費用面についてです。
看護師のみなさんの掛かる費用はもちろん無料ですが、病院や企業側が1名採用するのに掛かる費用も、転職サイトの半額程度のため、病院や企業の負担も大きくなりません。
実際にジョブメドレーやコメディカルドットコム経由で採用できることを喜んでいる採用担当者も多いようです。
3-3.公共機関(看護協会、ハローワーク)
公共機関だと、「日本看護協会」が運営する「eナースセンター」やハローワークに来訪して求人を探すことができます。特に、eナースセンターでは、各都道府県ごとに就職相談窓口がありますので、相談しながら転職活動をすることができます。
3-4.知人の紹介
いわゆる「リファラル採用」という、知り合いからの紹介で入職することを指します。
リファラル採用の一番のメリットは「実際に働いている人の話しが聴けるので、職場の雰囲気を把握できる」ということです。友人や知人経由での話しですので信憑性もあります。
このように、転職サイト以外にも、看護師のみなさんが転職活動をする方法はありますので、気になる方は試してみてください。
4.まとめ
本記事では、看護師転職サイトの断り方について紹介をしました。
転職サイトの良し悪しはアドバイザー次第です。
「担当の人と合わないな」「この人で大丈夫かな」と不安に思う場合は、早めに断ったり、担当者を変更するようにしましょう。
転職サイト以外での転職活動の仕方含めて、みなさんが納得した転職を実現できることを祈っています。
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