男性看護師に精神科・手術室・ICUへの転職をおすすめする理由

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男性看護師に精神科・手術室・ICUへの転職をおすすめする理由

男性看護師で転職を考えた時に目指すべき姿がありましたでしょうか?

10年以上前に私が転職を考えた時には、情報もなくて何が正解かわからず漠然と転職してしまいました。そんな私だからこそ、皆さんに伝えられることがあると思い記事を書きました。

男性看護師が求められる転職先は①精神科②手術室③ICUになります。何を目指すかで大きく異なりますが、男性看護師の同僚を多く求めれば精神科、体力面に自信があれば手術室、夜勤や相談しやすい環境を求めればICUと求められるポイントが異なります。

更に看護師としてどうなりたいか、目的別でも目指すべき姿は異なります。

  • スペシャリストとして活躍できる認定看護師
  • 専門性を追求する専門看護師
  • マネジメントを目指す方は役職者の道への挑戦
  • ライフワークバランスを追求する男性専門外来

是非自分の将来や、今後を考えている今だからこそ自身の価値を最大化するために転職という選択肢を入れてみて下さい。そして、是非今の働き方を見直してみて下さい。

 

採用情報

1 男性看護師にオススメの転職先3選

男性看護師は121.8万人いる看護師の内9.5万人と7.8%しかありませんが、平成20年の4.4万人から考えると10年で2倍になります。
<参考:平成30年衛生行政報告例>

ドラマやTVでも見かける機会が増えており、今後益々ニーズが高まる職種になっています。その中でも特に男性看護師の活躍する場所があります。もし今の職場に悩みを抱えている男性看護師が居れば、活躍できる職場があります。

①精神科

②手術室

③ICU

特に著者は手術室、ICUで勤務していた経験があるので、明確な理由がありますので、是非参考にしてみて下さい。

1-1 男性看護師の同僚も多い精神科

ニーズも高く、比率も多いのは措置入院などに対応している病院になります。特に閉鎖病棟や重症者の多い場所では急に暴れてしまったり、暴力行為などがあるので、力のある男性看護師が重宝されます。

業務では勿論ですが、夜勤などでは守衛的な側面も求められることは少なくありません。人数の少ない夜勤に配置されることが多いため、年収も手当てが増える傾向にあるため、人気となり一家の大黒柱でもある男性看護師が多く集まってくる傾向にあります。

精神科領域では専門看護師があるのも人気の理由で、質の高い看護と、心のケアを行うリエゾン看護を将来的に目指す方も少なくありません。

1-2 体力面でも有利な手術室

著者は新卒で手術室に配属されましたが、男性看護師に適している職場の一つと言えます。特に体力面では顕著にあらわれ8時間を超える手術なども少なくなかったので、重宝はされました。意外かもしれませんが、重たい器具なども使われることも多い傾向も理由の一つになります。

また手術室は多くの器具を扱うことがあり、種類も豊富です。好き嫌いもあると思いますが、男性のほうが苦手意識は少ない傾向にあり、覚えやすかったです。

オンコールの機会も多いため、夜間などは支度に時間がかからない男性のほうが早く着く傾向になり、ニーズは高くあります。認定看護師というスペシャリストの道もあるため、男性看護師の次のステップもあるため、求められる傾向にあります。

1-3 夜勤でも重宝され、相談しやすいICU

ICUでは1人当たりの受け持ちは少ないですが、重症度も高く大変な職場です。特に夜勤帯は人数が少ないので、精神科と似ていますが、夜間せん妄などで暴れる方もいるため、男性は重宝されます。

BLSを始め救急処置が必要な場面も多いので体力面でも需要は多くあります。男性看護師が1番人気であり、配属が多く著者が務めた病院では3割が男性看護師でした。

相談もしやすい環境があるので、男性看護師にはニーズも高くオススメです。手術室と同様に、集中ケア認定看護師というステップアップもあるため、人気があります。


2 男性看護師が転職することで最も活躍できる働き方3選

男性看護師は徐々に増えてはきていますが、絶対的数が少ないため情報が多くありません。キャリアアップも明確ではないため、今回は男性看護師が活躍できる転職先を説明していきます。

どのような働き方をしたいかでも大きく変わるので、自分の目指すべき看護師像を改めて見つめ直し、選択するようにしましょう。

2-1 スペシャリストとして活躍できる認定看護師

認定看護師は現場のスペシャリストとして重宝されます。表にあ19分野を極めたい、生業にして看護師として頑張りたいという方は最短で目指しても損はないものになります。615時間以上の学習が必要ですが、半年ほどで習得できるため、短期間で学習できることも魅力になります。

男性看護師として一つの分野を極めるという働き方をしたければ選択肢に入れて挑戦することをオススメします。特に病院によっては体制が無かったりするとハードルが上がるため、その場合は体制のある職場に転職しましょう。

 

認定看護師の分野一覧
がん放射線療法看護がん薬物療法看護
呼吸器疾患看護在宅ケア
新生児集中ケア心不全看護
摂食嚥下障害看護糖尿病看護
脳卒中看護皮膚・排泄ケア看護
感染管理緩和ケア
クリティカルケア手術看護
小児プライマリケア腎不全看護
生殖看護乳がん看護
認知症看護

 

 

2-2 専門性を追求する専門看護師

専門看護師は看護技術の周辺にも焦点を当てますが、研究などを通して管理フローを整えたり、院内での専門外来の開設や員会の設立など管理面やマネジメントがメインになります。
現場を極めるというよりも、看護教育や育成、院内や看護業界に影響を出せるような専門性を身に着けたい方に適している分野になります。

最低2年間の就学が求められてもいるので、認定看護師以上に覚悟を持って決める必要性があります。

 

 

専門看護師の分野一覧
がん看護精神看護
小児看護母性看護
感染症看護家族支援
災害看護老人看護
地域看護急性・重症疾患看護
慢性疾患看護遺伝看護
在宅看護

 

認定看護師と専門看護師に関しては「 目指すべきは認定看護師?専門看護師?比較表をもとに徹底解説!」にかなり詳しく記載がありますので、もし悩んでいれば是非読んでみて下さい。

2-3 マネジメントを目指す方は役職者の道への挑戦

役職者を目指す場合、大きく分けて総合病院で役職者を目指す場合と、転職で目指す場合で大きく異なります。

まず総合病院で目指す場合は、正直看護師数も多く、狭き門になります。
著者の友人でも多いパターンは認定看護師、専門看護師を経ての役職者です。肩書や、知識が重要視されますので、男性看護師で役職者を目指す場合は、最短でもあり確実性が高いです。
年功序列がまだまだ残る業界ではあるので役職者を目指す場合は資格取得を念頭に置きましょう。

病院以外で考える場合は、施設や訪問看護ステーションへの転職を勧めます。役職者採用で募集しているケースも少なくなく、ポジションは多くあります。
女性が多い職場ゆえに、どうしてもライフイベントに左右されないことで優先されるケースも少なくないので、どういった形で役職者を挑戦したいか考えて行動するようにしましょう。

2-4 ライフワークバランスを追求する男性専門外来

日勤帯で働けて、ライフワークバランスが一番保たれるのは男性専門外来です。薄毛など男性特有の悩みをもつ患者さんも増えてきており、専門の外来も多くあります。

患者さんにとっては女性にみられたくなく、男性看護師が重宝される職場も少なくありません。近年は男性だけの職場もありますし、外来業務のため、体力面が心配であったり、夜勤を希望しない方には向いているオススメできる職場になります。


3 男性看護師が年収UPするための転職の3つの方法

性別では関係なく、看護師として年収UPする方法は大きく分けて3つあります。

  • 認定看護師、専門看護師資格取得
  • 主任や師長などの役職
  • 夜勤専従の道

ダブルワークや副業を考える方もいますが、看護師としての年収UPとなるとこの3つしかありません。但し、業務内容が大きく変わるわけではないので、大幅UPは望めないのでご理解ください。

3-1 認定看護師、専門看護師資格取得

認定看護師61.4%、専門看護師54.8%に対して昇格、昇給、手当なしという2012年のデータがありますが、近年病院機能評価の改定や専門外来の増設により、徐々に変化しています。

看護師は給与の交渉を行わないことがこのような結果を引き起こしてもいるので、資格取得と共に賃金の確認あるいは、交渉は必要不可欠になります。
半年~2年勉強するので、価値は高まるので、年収UPの方法の一つと言えます。
看護師の中では呼吸療法認定士やBLS認定などもありますが、ほとんどの資格でベースアップは望めません。


これは業務内容が大きく異ならないのが大きな理由になりますので、気を付けましょう。

グラフ

<出典:日本看護協会 看護職の賃金の実態

3⁻2 役職を目指す

看護師の世界は年功序列が強く、勤続年数で昇給することがほとんどです。そのためキャリア年数が大きく給与に反映されます。それをち破るには主任(副師長)、師長、部長などの役職が給与を変化させるには最も早くなります。

病院によって異なりますが主任(副師長)で昇給・手当てが3~7万円変わります。
夜勤手当や残業も継続するため、体力があれば一番年収UPを望めるポジションでもあります。師長になると7~15万の手当てがつきますが夜勤がなくなったり、管理職で残業が見込みとなるため、時給換算で低くなるケースも少なくありません。


ただ日勤帯としてのベースアップにはなるため、年収UPと言えます。部長になると15~25万以上のケースもありますが、100人以上の看護師の頂点にはなるため、狭き門と言えます。

看護師としてポジションで年収を上げるには役職か、資格になります。

3₋3 夜勤専従者の道

看護師として基本的に手当てが大きいのは夜勤になります。そのため、病院でも夜勤専従者を置いているケースがあり、給与も1.5倍近くなるため、選択する看護師も少なくありません。

但し、不規則な業務でもあるため、5年前後で働き方を見直す看護師が多いため、目的意識をもって取り組むのが長続きする秘訣と言えるでしょう。


4 男性看護師の転職者インタビュー

著者の友人で手術室認定看護師を取得した後、転職して師長になった男性看護師がいます。
新卒で外科病棟に3年間務めたAさんは兼ねてからの希望もあり、手術室勤務となりました。手術室では様々な術式を覚えるのは大変でしたが、患者さんが治っていく姿や、術後訪問での笑顔をみる楽しさが強く充実した日々を送りました。


4年手術室に働いた後、次のステップアップとして認定看護師の取得を目指しました。半年の期間は病院の規定で少しの給与をもらいながら学校に通い、念願の認定看護師としてデビューすることになりました。

しかしAさんの病院には3名の認定看護師がおり、ポジションも詰まっており、戻っても給与や処遇が変わることはありませんでした。しかし、手術室看護が好きなAさんは今まで以上に働き、5年の月日が経過しました。同期が主任になっていくのを見届けながらAさんは役職に就くことができず、転職を考え始めました。

すると隣町の病院では師長のポストが空いたと友人に聞き、問い合わせると師長待遇で受け入れてくれるとの話でAさんは転職を決意し、見事昇格を果たすことができました。

Aさんは新卒から務める病院で役職者を目指しましたが、手術室にはポジションがなく、上が詰まっていることを理解しました。男性看護師で資格があることで世の中にニーズがあることを知ったAさんは、周囲に今の仕事だけが重要でないというようになりました。

そして、転職を検討する前に今の社内で出世できるか調べることが重要と話してくれました。


5 まとめ:転職先は①精神科②手術室③ICUがオススメ

男性看護師が求められる転職先は①精神科②手術室③ICUになります。何を目指すかで大きく異なりますが、男性看護師の同僚を多く求めれば精神科、体力面に自信があれば手術室、夜勤や相談しやすい環境を求めればICUと求められるポイントが異なります。

更に看護師としてどうなりたいか、目的別でも目指すべき姿は異なります。「スペシャリストとして活躍できる認定看護師」「専門性を追求する専門看護師」「マネジメントを目指す方は役職者の道への挑戦」「ライフワークバランスを追求する男性専門外来」と何を目的として転職するかでも異なるため、是非よく考えて選択してください。解消される問題は視点を変えれば、案外簡単に解決されるので、是非参考にして下さい。

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