多くの看護師が「あるある」と共感できる、看護師あるある28選
看護師の仕事は大きなやりがいと、大変な側面があります。そんな中でも、長年仕事をしていると、ついつい習慣化された癖や、考えがふとした場面で出てきます。
また同じ職業や経験をしているからこと、看護師同士で「あるある」を話してしまいます。
今回は現役看護師でもある著者が厳選した4つの場面から合計28個のあるあるをまとめました。
・夜勤にまつわる看護師あるある
・看護師という職業あるある
・救急看護師あるある
・採血での看護師あるある
この場面で思わず頷いてしまう「あるある」を紹介するので、是非仕事の合間の気晴らしや、求職中の方は笑って思い出してみて下さい。そして、自分だけと思い悩んでいる方がもしいらっしゃれば、多くの仲間がいることを知ってもらえればうれしく思います。
1 夜勤にまつわる看護師あるある
看護師の仕事で一番イメージするのは夜勤の仕事です。全ての看護師が一度はあるあると感じた瞬間の代表的な8つを厳選してお伝えしようと思います。
1-1 勤務中「落ち着いてますね」と絶対言ってはいけない
著者も何度も経験しました。先輩や同僚に「今日落ち着いてますね」と言った瞬間にがっかりした顔をされます。あるいは意識せずに「今日はゆっくり仮眠できそうですね」と伝えて怒られた経験があります。不思議なことにこの言葉を言った後に、嵐のように入院や急変が起きてしまうのは、私も含めて全ての看護師さんが何度も体験している、夜勤での不思議なあるあるです。
1-2 夜勤の前に限って全然寝れない
夜勤の前は仕事に備えて昼寝をしようと思います。でもそんな日に限って全然眠くありません。昼寝をするために、普段よりも無理して夜更かしして調整するけど寝れない。あるいは食事時間なども昼寝を前提にするのに、夜勤前に限って眠れないことは多々あります。
1-3 夜勤明けは出かけたくなる
夜勤中はとっても忙しくて、終わったらすぐに帰って寝ようと心に決めます。でも仕事が終わって太陽の光を浴びると元気が出てしまいます。すぐに帰ろうから、同僚と飲みに行ったり、ご飯を食べに行ったり、元気な人はそのまま出かける人も多いです。さっきまでの疲れはどこに行ってしまったのやら。
1-4 夜勤明けの買い物は無駄使いのリスク高い
夜勤明けの買い物は非常にリスクが高いです。著者も一度経験しましたが、夜勤明けにフラッと寝具屋さんに行って30万の布団を購入した経験があります。友人でもほしいと思っていなかった、貴金属やブランドの服を買ってしまって後悔した看護師が沢山いました。
1-5 寝不足の日や望まない日に限って忙しい
夜勤の日は不思議と寝不足であったり、疲れているときにこそ忙しくなりがちです。課題があって夜勤中に進められたらいいなと、願望をむき出しにした日に、出来たことがありません。毎回後悔しているのに、ついつい寝不足で「暇ならいいな~」と思って叶わない日は数知れず。
1-6 早食いが得意になる
夜勤での食事は正直戦争です。夕食から就寝までの業務は盛りだくさんです。一息ついてさぁ休憩というタイミングで入院や急変、不測の事態が生じます。そのため、看護師の多くは早食いでないと体力的にも業務にならないです。3年ほどで知らぬ間に看護師のみんなが早食い自慢を始めるようになります。
1-7 お菓子はある意味非常食
早食いが得意であっても、夜勤の際には深夜近くになってしまうこともあります。その際に重宝するのがお菓子になります。特に個包装のチョコや飴は必需品になります。忙しい合間にパクっと食べることも多くあります。そのため、休暇中のお土産は皆が個包装のお菓子を買ってそれぞれで支えあっています。
1-8 昼間と夜の顔がある
昼間バッチリメイクの看護師さんも、夜勤中は少し控えめな化粧の方が多くなります。または、夜勤後には疲れもあってか崩れてしまいます。男性も髭をバッチリ沿っていても、朝には青髭をはやしてしまう方も多いです。昼のフレッシュな顔と夜勤後の顔で二度見されてしまう看護師は実は多くいます。
2 看護師という職業あるある
看護師は准看護師も合わせると150万人もの方が資格を取得して働いています。日本人の100人に1人以上いる看護師さんが思わず頷いてしまう、看護師という職業あるあるを厳選してまとめてみました。
2-1 体調が悪く病院にいくと医療用語で説明
体調が悪くて病院に行った際につい言ってしまうのが医療用語になります。震える症状のことをシバリングと言ってしまったり、脈のことをついパルスと言ってしまいます。看護師と知られたくないと思っていても、つい専門用語を言ってしまってハッとする場面が看護師には存在します。
2-2 カルテの内容をチェックしたくなる
先生が書いている文言や、どんな指示が出ているのか覗き込んでしまいます。またCRPなどの炎症所見などもついついチェックして自分の体調を医師より早く分析してしまう看護師が多くいます。著者も病院でついカルテを先生が席を外した際に見てしまうことがよくあります。
2-3 医療ドラマについつい突っ込み
看護師さんが医療ドラマを見ていると、非現実的な症例や状況のことに「こんなのないよ~」や「ありえない」と突っ込んでしまいます。特に最期を迎える方が一言しゃべって死ぬ場面や、急に心電図がフラットになる様子を見ると「ドラマだな~」と感じる人が多くいます。特に手術中の素早い対応やありえない心臓マッサージなどはついつい文句を言ってしまいます。
2-4 患者さんの心配はするのに自分への配慮ゼロ
患者さんに対して親身で一生懸命。何かあればテキパキと行動する看護師ですが、自分に関しての配慮はゼロに近いです。患者さんが37.5度出れば原因検索や、治療に奮闘します。一方自分が37.5度の熱が出ても解熱剤や自身で勝手に抗生剤を飲んで仕事を頑張ってしまいます。正に他人に優しく、自分に厳しいという言葉が看護師さんにはピッタリな表現です。
2-5 病院に行くとなぜか看護師とばれないように行動
病院に受診に行くと自身が看護師とわかってしまうことが嫌で、つい近くの自分が勤めている病院よりも遠くの知り合いのいない病院を選択しがちになります。看護師であることを知られると、知識がある前提で話されたり、質問しにくくなってしまうからです。私の周りにも出産の際に聞きにくいからと退院まで隠していた友人が沢山います。
2-6 夜ナースコールにうなされてしまう
看護師さんなら誰でも経験してしまうことは、ナースコールが寝ているときや夢にまで出てくること。常に追われている感があるからなのか、空耳であってもどこからか音が聞こえてくることがよくあります。
2-7 病院で大丈夫な汚物がプライベートではNG
仕事ではどんな汚物や排泄物でも処理や観察をすることができるのが看護師です。それは白衣や仕事着だから実はなせる業です。プライベートの場で友人が吐いてしまったり、周囲で起きてしまった際には、さりげなく距離をおいてしまいます。仕事とプライベートではやっぱり違いますよ!
2-8 知らない電話番号は病院か?と疑ってしまう
時々ある知らない番号からの着信。特に「03」などの市外局番から電話がかかってきたら冷や汗が出てしまいます。それは病院から何か「確認事項」や、「何かしらの漏れ」が生じたことが原因でかかってくるからです。特に夜勤後にかかってくる電話で、忘れた処置などを確認されてモヤモヤして寝れなかった経験は皆様同様に頷いてしまいます。
3 救急看護師あるある
命の現場の最前線で働いている救急看護師が、思わずあるあるとつい笑顔になってしまう代表例を7つ紹介します。救急看護師の大変さと、その部署ならではのエピソードです。
3⁻1 患者さんが歩いていると心配になってしまう
救急看護の現場では多くの患者さんが重症化や、急変をしており、一刻を争えない状況です。そんな患者さんが多いためか、歩いている患者さんを見るとリスクがないのか、急変してしまわないか常に心配になって観察してしまいます。
3⁻2 点滴が上手に思われる
救急で働く看護師は多くの輸液や点滴を行う場面が多いです。それは病棟で働く看護師も同様なイメージを抱いています。そのため点滴が他の看護師より上手だと思われてしまいます。実際はIVHを挿入したり、研修医が入れてくれるケースも多いため、救急看護師よりも病棟のベテラン看護師のほうが点滴は上手です。
3₋3 人の血を何とも思わなくなる
看護師全般にも言えるかもしれませんが、救急の現場では出血を見る場面が多くあります。事故やけがなどでの出血や、吐血、下血など出血に携わることが多いです。そのため、人の血に対する免疫がめちゃくちゃついているので、血を見ても何とも思わなくなります。
3-4 医師より知識のある看護師がいる
研修医への実質的な指導をすることも多くなる救急看護師。現場経験がものをいう救急の現場では、医師・看護師が関係なく処置にあたります。そのため、医師以上の知識レベルやアセスメント能力に長けた看護師が何人もいるのがよくあります。
3-5 患者さんより看護師のほうが顔色が悪いことがある
救急看護によくある場面。患者さんより時折看護師のほうが顔色が悪くなってしまう。ハードな現場や、食事がとれなかったり、患者さんが多すぎて超過勤務によって時折生じます。救急看護師の経験者は誰しもが、冗談交じりに同僚に言われることがあります。
3-6 アラーム音に敏感になる
救急看護の現場に長くいればいるほど敏感さが増します。アラームに反応して複数の看護師が集まってしまう場面もざらにあります。たまに、アラームが鳴っていないのに予知したかのように鳴る前にかけつける凄腕看護師が各病院にいます。
3-7 テレビで事故のニュースを見ると搬送されたことをイメージしてしまう
テレビで大きな事故や災害現場を観たとき。こんな時は救急看護師は自分の病院に運ばれたことをイメージしてしまいます。近くで事故があった場合、出勤時に自身の病院に運ばれていないことを知り、ホッとすることがよくあります。
4 採血での看護師あるある
看護師が実践する業務で多いのが「採血」。実はこんなところに職業病や職人気質と言える場面が多々あります。
4-1 いい血管があるとテンションが上がる
看護師は採血の業務が好きな方が多いです。沢山のスピッツがあると燃えてどれだけ早く処理できるか考えながら働く方も多くいます。そんな際に、いい血管があったり、無さそうな方が意外なところにいい血管を見つけるとテンションが上がります。そしてその見つけたいい血管を自慢げに皆に話すのが一つの喜びになっています。
4-2 難しい血管に入った後の何とも言えない達成感
誰しもが採血を嫌がる患者さんがどこの病棟にも何名かいます。そんな難しいと言われる血管を一発で攻略した日には、なんとも言えない高揚感があります。他の人が採れなかった血管に成功しても同様な喜びが得られることが多いです。
4-3 「血管細いの」という言葉に燃える
著者が正にこの言葉にとても火をつけられることが多いです。患者さんから「血管細いの」と言われたことで、何とも言えないプレッシャーと、絶対一回でやってやろうという使命感が芽生えます。ここで一回でとれることが看護師のある意味喜びの一つかもと感じる方も多いのではないでしょうか。
4-4 毛深い人は剃りたくなってしまう
採血に燃える看護師なので、毛が邪魔で取りにくい方はすぐに剃毛してしまいます。特に難しい血管の方にはすぐに毛を剃ってしまって、最善の血管を選んでしまいます。
4-5 血管指定の患者さんにはイライラ
患者さんの血管指定にはどうしてもイライラしてしまいます。自分で見つけられなかった末に言われるならまだしも、最初から言われると変なプレッシャーと何とも言えない嫌な気分になります。
5 まとめ
多くの看護師がいくつも「あるある」と頷いてしまうことが多いのではないでしょうか。日々忙しい看護師にとって、共感は重要な要素です。また自分だけと悩んでしまう方や、復職に悩む方などもこれらを読んで是非イメージを膨らませてもらえれば幸いです。
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