保育園看護師が辞めたいと思う4つの理由や対処法・転職候補を徹底解説
保育園の看護師は、子どもの健康管理を主な役割として、子ども好きの方にとってはオススメの職場の一つです。
保育園看護師は夜勤がなく、休日もカレンダー通り土日休みの場合が多いです。また、比較的残業も少なくて済む傾向にあり、家庭の事情でシフト制や夜勤が難しい方にとっては働きやすい職場と言えるでしょう。
参考記事:保育園の看護師の役割や業務内容から悩み・対処方法まで徹底解説
一方、働きやすさに惹かれて、保育園看護師として働いてみたものの、自分には合ってないのではないかと悩む看護師もいるようです。
このまま続けるべきなのか、辞めるべきなのか。。。
保育園看護師をした後の転職は上手くいくのか。。。
この記事に興味を持った方は、実際に保育園看護師を辞めたい気持ちはあるものの、さまざまな思いの中でどうすべきか悩まれているのではないでしょうか。
本記事では、そんなあなたのために、保育園看護師が辞めたいと思う理由やその対処方法、おすすめの転職先について紹介します。全て読めば、今悩まれていることに対する答えを見つけることができるでしょう。
1. 保育園看護師が辞めたいと思う4つの理由
本章では、保育園看護師が辞めたい理由を紹介していきます。
保育園で勤務する看護師が直面する辞めたいと思う理由は以下3つです。
- 保育士との人間関係
- 看護師が1人しかいないので不安
- 看護師として専門性のない仕事が多い
- 保護者からのクレーム
まずは保育園看護師が辞めたいと思う理由を一つずつ確認していきましょう。
1-1. 保育士との人間関係
保育士との人間関係が辞めたい理由の一つです。どの職場も人間関係の悩みはつきもの。やはり、保育士との人間関係に悩まれるケースは多いようです。
保育士に看護師の仕事内容を理解してもらえないなどの、職種間の専門性の違いが原因で関係がこじれる場合があります。
保育園看護師の仕事は園児のケガや病気の対応だけではなく、保健衛生や感染症予防も重要な仕事です。
一方で、現場の子どもの世話が忙しい時には、保育士の仕事を手伝って欲しい、こちらの仕事を優先してほしいなんて思われる保育士もいます。
ベテラン保育士の中には看護師の業務や意見を受け入れられないという方も中にはいるでしょう。
看護師の立場や専門性を主張しすぎてしまうと、保育士からは受け入れにくさが際立ってしまうでしょう。
1-2. 看護師が1人しかいないので不安
保育園の看護師配置人数は1名であることがほとんど。看護師が自分1人しかいないことで不安になり、辞めたい気持ちになったりします。
病院勤務では、看護師は圧倒的多数派で業務についても相談しやすかったと思います。何より自分と同じ職種が多くいると心強いでしょう。
しかし、保育園では看護師は圧倒的少数派。周りは保育士ばかりで、看護師としての仕事を相談する人は限られるでしょう。
1-3. 看護師として専門性のない仕事が多い
看護師として専門性のない仕事が多いことが辞めたい理由の一つ。
保育園看護師は、保健の仕事だけでなく保育補助の仕事もあります。子どもと遊んだり、おむつ交換や食事介助、保育室の清掃や行事の壁面作成などなど。
子どもが好きだからそういった仕事も嫌いではないけども、看護師としての専門外の仕事に違和感を感じることはあるでしょう。
「看護師なのに…」と悩んでいる人は少なくないはずです。
いつの間にか保育士と同じような仕事内容になってしまっては、看護師としてジレンマを感じてしまうこともあるでしょう。
1-4. 保護者からのクレーム
保護者からのクレームが辛いというのも辞めたい理由の一つに挙げられます。
クレームとしては、例えば、以下のようなことが挙げられます。
- 子どもが思わぬ怪我に対して「何でしっかりみててくれなかったの(怒)」とクレーム。
- 体調が悪い子どもの迎えを保護者にお願いしたが、「そんなこと言われても仕事を抜けられません」と非難。
大事な自分の子どものことなので気持ちはわかるものの、時として強い口調で言われてしまうと、気持ちも折れてしまいます。
2. 保育園看護師を辞めたい時に取るべき対処法
1章で保育園看護師が辞めたいと思う理由を紹介しました。
一方で、辞めて転職活動するのも、それなりにエネルギーが必要。。まずは、このまま頑張れるように、モチベーションを持ち直したいと考える方も多いと思います。
この章では、辞めたい時にまず取るべき対処法や考え方をご紹介します。
2-1. 自分から保育士の仕事の理解を深める
保育士との人間関係で辞めたいと考えている方は、まず自分から保育士の仕事・専門性の理解を深めることからはじめるのどうでしょうか。
「郷に入れば郷に従え」という諺のように、まず、保育士の仕事を理解し一緒に業務をこなすことに注力することが大事です。そのような形で、保育士との関係性・信頼関係を結ぶようにがんばりましょう。
保育士との信頼関係が築けてきたら、時間をかけながら看護師としての業務の理解を得ていくことができるかもしれません。
実際問題、保育園以外の他の職場でも、他職種と仕事する機会は多いですし、同じような人間関係の問題はどこでもあります。そのため、もし今の職場で、それを諦めて転職してもきっと同じような問題に直面することになるでしょう。
解決に向けて、あなたが取り組んだかどうかが大事です。
2-2. プライベートを充実させる
プライベートを充実させることで気持ちを切り替えるのはどうでしょうか。
残業や夜勤がなくワークライフバランスを優先できることにメリットを感じて、保育園看護師に転職した方も多いのではないでしょうか。だからこそ、プライベートを重視することで割り切ることも重要です。
どんな仕事でも、嫌なことの一つや二つはあります。プライベートで気持ちをリフレッシュさせることで、仕事上での嫌なことも頑張れるはずです。
例えば、ご家庭持ちであれば家族や子供との時間を大事にしたり、スポーツをしたり、カラオケに行ったり、なんでも良いかと思います。
2-3. 保育園外での看護師との繋がりを持つ
保育園で看護師が1人しかいなくて不安がある方は、保育園外での看護師との繋がりを持っていくのはどうでしょうか。
昔の職場の同僚や先輩など、同じく保育園看護師として勤務されている方との繋がりを持てば、同じ悩みを抱えているケースも多いでしょう。不安な気持ちは話を聞いてもらうだけでも、落ち着くことはあります。
もちろん、同じ保育園看護師でなくても良いかと思います。話を聞いてもらうことで、自分では気づかなかったことにも気づくきっかけになります。
3. 保育園看護師から転職する前にやるべき3つの心構え
2章までで続けるための対処法を読んでも、やはり、保育園看護師の仕事が、自分には合わない、適性がないという場合は、保育園以外の別分野に転職を考えましょう。
この章ではデイサービスの看護師から転職する前にやるべき3つの心構えをお伝えします。
- 保育園看護師を辞める理由を明確にする
- 保育園で得たスキル・経験をポジティブに捉える
- 医療スキルが必要な転職先は教育体制を重視
3-1. 保育園看護師を辞める理由を明確にする
保育園看護師をなぜ辞めるのかを明確にすることが大事です。明確にすることで、自分の適性を再確認して、次に目指すべき転職先を絞ることができます。
辞める理由を整理せずに、勢いで辞めてしまっては、次の職場でも同じような失敗をする可能性は高いと思います。
ただ単に転職するのではなく、転職を自分の適性を確認できるいいきっかけとすることが大事です。
3-2. 保育園で得たスキル・経験をポジティブに捉える
保育園で得たスキル・経験をポジティブに捉えることは、次の転職活動をする上でも大事です。
転職を考えている方には、今の職場で働いたことを後悔しているケースも少なくないと思います。確かに、ネガティブなことがあるので、転職はするのですがそればかり考えては、転職の際も上手くいかない可能性があります。
面接の際は、転職先になぜ今の職場を辞めるのかは絶対に聞かれます。その時に、ポジティブな回答ができることが望ましいですし、成功する可能性が高まります。
保育園看護師として得たスキル・経験をポジティブに捉えることで、前向きに転職に向き合うことができます。
3-3. 医療スキルが必要な転職先は教育体制を重視
医療スキルが必要な転職先を目指す場合は、教育体制を重視しましょう。
保育園看護師として勤務していた場合、他の看護職場との知識・スキル面でのギャップは大きなものになります。
仮に小児関係の職場でも、保育園看護師として勤務が長ければ、それだけブランクがあるので、最初は苦労することも多いでしょう。
転職先によっては、経験年数からできて当たり前と扱われ、内心できるか不安な看護業務もすぐに行わなければならない場合もあります。周りの理解が乏しければ、肩身の狭い思いもすることが考えられます。
教育や指導体制を重視している職場であれば、経験不足の看護師を受け入れる際も手厚く指導してもらえる可能性があります。
丁寧な指導があれば、新しい業務にも安心して対応していくことができます。
4. 保育園看護師からのおすすめ転職先
保育園看護師から転職する場合はどこが良いでしょうか。自分が何をやりたいものがあれば、ぜひそこを目指して転職活動するべきです。
とはいえ、参考までにおすすめの転職先は知っておきたいものかと思います。
保育園看護師として勤務されている方は、ワークライフバランスを重視される方も多いかと思いますので、ここでは、近しい働き方ができるような、おすすめ転職先を紹介します。
4-1. 外来看護師
外来看護師は夜勤なく、残業も少ないことから働きやすいかと思います。仕事内容は、医師の診察サポート、療養相談・指導、事務業務などが挙げられます。
小児科を専門とする外来であれば、保育園看護師としての経験も直ぐに活かせると思いますし、オススメです。
小児科以外でも、高度な医療処置を必要としない点では問題なく働けるのではないでしょうか。
ただ、外来では多くの患者さんが1日に訪れますのでテキパキと仕事をこなしていく必要があり、その点は合う合わないが別れるかもしれません。
気になる方は下記を参照ください。
参考URL:病棟勤務と何が違う?外来看護師の仕事内容・悩みなど徹底紹介
4-2. 訪問看護ステーション
訪問看護ステーションもおすすめ転職先の一つです。
訪問看護の対象者は、内科疾患から整形外科疾患、脳血管疾患、神経難病などなど、ほとんど全ての疾患の方を対象とし、急性期病院からの退院直後の方や、ターミナルケアの方など、その状態も様々ですが、訪問では、病院のような高度な医療処置は行うことはありません。
小児専門の訪問看護ステーションもありますので、保育園看護師としてのスキルも活かせる場合があります。
もちろん、小児専門の訪問看護ステーションでもチャレンジは可能かと思います。確かに、高齢者の看護ケア経験がないと学んでいかないといけないことは多いです。しかし、最近では訪問看護を運営する事業所によっては、未経験者にも丁寧に教育をしてくれる職場があります。
訪問看護に興味のある方は下記記事をご参照ください。
参考記事: 実際働いた私が訪問看護の仕事内容を病院と比較しながら徹底解説!
5. まとめ
保育園看護師が辞めたいと思う理由やその対処方法などについて紹介してきました。
保育園看護師が辞めたいと思う理由は以下の4つです。
- 保育士との人間関係
- 看護師が1人しかいないので不安
- 看護師として専門性のない仕事が多い
- 保護者からのクレーム
まずは、対処方法を参考に続ける努力も必要です。それでも、続けることが難しいのであれば転職も検討してみましょう!
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